半導体ニュース 20250729

主要ニュース

1. サムスンがテスラからAIチップの大型契約を獲得 サムスンはテスラとの間で、AI6チップをテイラー工場で2nm GAAウェーハを用いて製造する、165億ドルから170億ドル規模のファウンドリー契約を獲得しました。イーロン・マスク氏はこれを「最低限」と述べており、TSMCとの2nmプロセス競争におけるサムスンの大きな躍進となります。
2. インテルが事業再編と欧州工場建設中止を発表 インテルは、29億ドルの四半期損失を受け、コア戦略に注力するためネットワーク＆エッジグループを分社化する方針です。また、欧州の2つの工場建設を中止したと報じられています。
3. TSMCの米国生産能力と将来計画 TSMCのアリゾナ工場は米国のチップ需要のわずか7%しか満たせないと指摘されており、米国の国内チップ供給の課題が浮き彫りになっています。TSMCは2029年までに米国に新たな先端パッケージング施設を開設し、独立したサプライチェーン構築を目指しています。
4. 米国とEUが貿易関税で合意 米国とEUは、自動車を含む品目に関税15%を適用する貿易合意に達し、EUは6000億ドルの投資を表明しました。しかし、8月1日までの包括的な関税交渉の最終期限達成は困難であると見られています。
5. AMDがAIアクセラレータ「Instinct MI350」の価格を大幅に引き上げ AMDは、Instinct MI350 AIアクセラレータの価格を70%も引き上げたと報じられており。NVIDIAのトップエンドBlackwell GPUに対抗できるという自信を示しています。
6. 中国におけるNVIDIA H20 GPUの需要と供給のギャップ NVIDIAは60万〜90万台のH20 GPUを在庫していると推定されますが、中国の需要は約180万台に達し、大きな供給不足が生じています。トランプ政権が中国への輸出規制を緩和し貿易交渉を促進する動きやH20の輸出解禁により、中国の外購AIチップ比率が49%に回復しています。
7. 成熟ノード注文の減少が予測される 2025年下半期には、成熟ノードの受注が30%減少すると報じられており。UMC、VIS、PSMCなどのファウンドリーに圧力がかかると予測されています。
8. インテル14AプロセスにAppleとNvidiaが関心 AppleはIntelの14Aプロセスを評価中で、Nvidiaも試作生産に興味を示していると報じられています。これは、Intel Foundry Servicesが外部顧客の獲得に苦戦しているとの報告がある中で注目される動きです。
9. 純粋な半導体ファウンドリー市場の収益が大幅成長予測 世界の純粋な半導体受託生産（ファウンドリー）の収益は、2025年に前年比17%増の1650億ドルに達すると予測されています。これは、半導体市場全体の健全な成長を示唆しています。
10. キオクシアが第9世代NANDフラッシュの量産開始へ 日本のキオクシアは、2025年度に第9世代NANDフラッシュの量産を開始する予定です。これはNANDフラッシュ技術の進歩と市場供給に影響を与える重要な動きです。

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